モンブラン 特別限定品 作家シリーズ 「ヴァージニア・ウルフ」 (2006年)

万年筆と言えば、やはり昔から「モンブラン」が有名です。
その「モンブラン」の万年筆の中でも人気が高いのが、世界的に有名な作家の作品や生涯をデザイン上のモチーフにした「作家シリーズ」です。
1992年の「ヘミングウェイ」から2019年の「ラドヤード・キプリング」まで、計28本が発売されています。
https://www.montblanc.com/ja-jp/discover/limited-editions/writers-editions.html

高額な万年筆のため毎年購入することもできず、発売から間もなく完売してしまうため、後追いで状態の良い物を中古で購入しています。
これまでに13本をコレクションしていましたが、年末に2本を購入しました。
今回はそのうちの1本、 「ヴァージニア・ウルフ」 (2006年)を紹介します。



「アガサ・クリスティ」(1993年)以来、作家シリーズとしては二人目の女性作家です。
サイズはコンパクトと思われがちですが、作家シリーズの中では平均的なサイズです。
女性作家らしく、ボディは緩やかな美しい曲線で構成されています。



バーメイル仕上げのクリップにはルビーが埋め込まれています。



モンブランの他の万年筆と同様、天冠には山頂の積雪をイメージしたブランドマークが描かれています。



ジェットブラックのレジンのボディには、代表作である「波」に因み、永遠に続く波模様がボディ全体に刻まれています。



バーメイル仕上げの尻軸には作家のサインが刻まれています。



ペン先は18金、ニブサイズは「M」(中字)です。
ペン先には、入水自殺した作家の遺骨が埋められた私邸の庭にある2本の大きな楡の木が刻まれています。



限定とはいえ、万年筆は16,000本、ボールペンは18,000本、万年筆・ボールペン・シャープペンシルのセット4,000組が販売されました。
中古での購入ですが、使用頻度の少ない美品です。

次回は、「ヘミングウェイ」と双璧を成すアメリカ文学界の巨匠「ウイリアム・フォークナー」(2007年)を紹介します。
なお、これまでの13本のコレクションについては過去のブログをご覧ください。
https://nash-bridges.blog.ss-blog.jp/2015-03-09