モンブラン 特別限定品 作家シリーズ 「ウイリアム・フォークナー」 (2007年)



万年筆と言えば、やはり昔から「モンブラン」が有名です。
その「モンブラン」の万年筆の中でも人気が高いのが、世界的に有名な作家の作品や生涯をデザイン上のモチーフにした「作家シリーズ」です。
1992年の「ヘミングウェイ」から2019年の「ラドヤード・キプリング」まで、計28本が発売されています。
https://www.montblanc.com/ja-jp/discover/limited-editions/writers-editions.html

高額な万年筆のため毎年購入することもできず、発売から間もなく完売してしまうため、後追いで状態の良い物を中古で購入しています。
これまでに13本をコレクションしていましたが、年末に2本を購入しました。
前回は「ヴァージニア・ウルフ」(2006年)を紹介しました。
https://nash-bridges.blog.ss-blog.jp/2020-01-13
今回は残る1本、 「ウイリアム・フォークナー」 (2007年)を紹介します。



同時代に活躍した「ヘミングウェイ」と双璧を成すアメリカ文学界の巨匠「ウイリアム・フォークナー」をモチーフにした万年筆です。
代表作は「響きと怒り」、「サンクチュアリ」等々、ノーベル文学賞も受賞しています。
プラチナプレートとブラックブラウンのレジンの組み合わせ、モンブランらしくないデザインは好みが分かれるかもしれません。
これはこれでありかなと、個人的には思います。



キャップのブラックブラウンのレジン部分には作家のサインが刻まれています。



モンブランの他のモデルと同様、天冠には山頂の積雪をイメージしたブランドマークが描かれています。



プラチナプレートの部分にはいくつものリングが刻まれています。
これは、作品の中でよく使われている視点の移動を装飾として表現したものです。



ボディと同様、尻軸にもリングが装飾として使われています。
一見するとブラックにしか見えないレジン部分にはシルバーグレーが混ざっており、複雑な色合いとなっていることが分かります。



ペン先は18金、ニブサイズは「M」(中字)です。
ペン先には、雲層の中を飛ぶ作家の愛機である複葉機が刻印されています。



限定とはいえ、万年筆は16,000本、ボールペンは18,000本、万年筆・ボールペン・シャープペンシルのセット4,000組が販売されました。
中古での購入ですが、使用頻度の少ない美品です。
また、ブック型ボックス、説明書兼保証書が付いた完品です。

これで、モンブランの作家シリーズは15本になりました。
次は、空いた隙間を埋めるべく、「フィッツジェラルド」(2002年)の購入を検討しています。
ただ、「フィッツジェラルド」はホワイトのレジンの変色やひび割れ等が発生しているものが多く、良い個体とはなかなか巡り合えません。
気長に良品を探すことにします。

これまでの13本のコレクションについては過去のブログをご覧ください。
https://nash-bridges.blog.ss-blog.jp/2015-03-09