滅びの美学 ~ 「ロランの歌」 [映画・音楽・読書]
滅びの美学 ~ 「ロランの歌」
小学生の頃から、古代の英雄物語や中世の騎士物語を読んでいました。
「ギリシャ神話」、「ギルガメシュ叙事詩」、「ベーオウルフ」、「ニーベルンゲンの歌」・・・
それらは大人になった今でも愛読書として読み続けています。
それらの物語の中でも最も好きなものが、岩波文庫版の「ロランの歌」です。
かなり前に、このブログでも紹介したことがありました。
「読書のススメ ①」(http://nash-bridges.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19-1)
主人公は、西ローマ帝国のシャルルマーニュ大帝に仕える十二臣将のリーダーのロランで、ロラン等十二臣将とスペインのマルシル王との間の壮絶な戦いを詩にしたものです。
かなり脚色されていますが、実際に起こった戦争がもとになっています。
現在、岩波文庫版は在庫切れの状態ですが、岩波文庫版が大好きで、新品、古本併せて3冊も持っています。(笑)
あと、私の知る範囲では、文庫サイズでは、ちくま文庫版があります。
(※ちくま文庫版は「ローランの歌」で表記し、「狐物語」とのカップリング)
ちくま文庫版は図書館で借りて読んだことがありますが、岩波文庫版はロランの凄絶な最期と裏切者のガヌロンの処刑で幕を閉じますが、ちくま文庫版はそれらに加えてシャルルマーニュ大帝がマルシル王を倒すまでの物語が加えられています。
当然、ちくま文庫版のほうがボリュームがありますが、岩波文庫版は原作(詩)を忠実に訳しており、凄惨な闘いの表現力が優れており、ロランの活躍以降のストーリーにはさほど感情移入ができないことから、私は岩波文庫版のほうが好きです。
そうは言いながらも、ちくま文庫版もたまに読みたくなる時があります。
岩波文庫版は時折再版されますが、ちくま文庫版は長らく絶版となっています。
運良く、ちくま文庫版の古書を手に入れることができました。
あまり良い状態ではありませんが、資料としては十分です。
さらに、以前から欲しかった、絶版になっている中央公論社の「ローランの歌と平家物語」(全2冊)も古書で手に入れることができました。
日本の古典「平家物語」も不運な最期を遂げるという点では「ローランの歌」と似通っている部分があります。
この二つの古典を読み解き、両者の比較検証を行うという学術的な書籍です。
これからゆっくりと時間を掛けて読んでいくことにします。
「滅びの美学」
どんなに時代が移り変わろうとも、滅びゆくものが放つ寂寥感は人の心を打ちます。
自分の信じる正義のために滅びゆくものに人は敬意を払うものです。
一連の「ロランの歌」に関する書物は私にとって真の愛読書です。
小学生の頃から、古代の英雄物語や中世の騎士物語を読んでいました。
「ギリシャ神話」、「ギルガメシュ叙事詩」、「ベーオウルフ」、「ニーベルンゲンの歌」・・・
それらは大人になった今でも愛読書として読み続けています。
それらの物語の中でも最も好きなものが、岩波文庫版の「ロランの歌」です。
かなり前に、このブログでも紹介したことがありました。
「読書のススメ ①」(http://nash-bridges.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19-1)
主人公は、西ローマ帝国のシャルルマーニュ大帝に仕える十二臣将のリーダーのロランで、ロラン等十二臣将とスペインのマルシル王との間の壮絶な戦いを詩にしたものです。
かなり脚色されていますが、実際に起こった戦争がもとになっています。
現在、岩波文庫版は在庫切れの状態ですが、岩波文庫版が大好きで、新品、古本併せて3冊も持っています。(笑)
あと、私の知る範囲では、文庫サイズでは、ちくま文庫版があります。
(※ちくま文庫版は「ローランの歌」で表記し、「狐物語」とのカップリング)
ちくま文庫版は図書館で借りて読んだことがありますが、岩波文庫版はロランの凄絶な最期と裏切者のガヌロンの処刑で幕を閉じますが、ちくま文庫版はそれらに加えてシャルルマーニュ大帝がマルシル王を倒すまでの物語が加えられています。
当然、ちくま文庫版のほうがボリュームがありますが、岩波文庫版は原作(詩)を忠実に訳しており、凄惨な闘いの表現力が優れており、ロランの活躍以降のストーリーにはさほど感情移入ができないことから、私は岩波文庫版のほうが好きです。
そうは言いながらも、ちくま文庫版もたまに読みたくなる時があります。
岩波文庫版は時折再版されますが、ちくま文庫版は長らく絶版となっています。
運良く、ちくま文庫版の古書を手に入れることができました。
あまり良い状態ではありませんが、資料としては十分です。
さらに、以前から欲しかった、絶版になっている中央公論社の「ローランの歌と平家物語」(全2冊)も古書で手に入れることができました。
日本の古典「平家物語」も不運な最期を遂げるという点では「ローランの歌」と似通っている部分があります。
この二つの古典を読み解き、両者の比較検証を行うという学術的な書籍です。
これからゆっくりと時間を掛けて読んでいくことにします。
「滅びの美学」
どんなに時代が移り変わろうとも、滅びゆくものが放つ寂寥感は人の心を打ちます。
自分の信じる正義のために滅びゆくものに人は敬意を払うものです。
一連の「ロランの歌」に関する書物は私にとって真の愛読書です。
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