SSブログ

命日 [家・家族]

「命日」

今日、1月19日は父親の命日です。
私が高校1年生の時、45歳で亡くなりました。
それから36年が経ち、この私も52歳
父親が亡くなった時の年齢を七つも上回ってしまいました。

朝、高校1年生の一人娘を学校に送る車の中で、今日は父親(娘にとっては祖父)の命日であること、娘と同じ年齢で父親を亡くしたこと、その後の生活が大変だったこと等、一通り簡単に話をしましたが、「ふーん」と他人事のような感じでした。
恩を着せるつもりはありませんが、親に反抗ばかりせず、自分の恵まれた環境を見つめ直してほしいものです。
娘にとってはちっぽけかもしれない今の幸せも、私の死で一瞬に吹き飛んでしまうかもしれません。

娘を学校に送った後、一人で墓参りに出掛けました。
基本的に私は神や宗教は信じないので、必要以上に墓や仏壇に参ったり、祈ったりすることはありません。
教義や文学としての宗教や神仏には敬意を表していますが、自身が信仰を持つかどうかは別問題です。
心の中で故人をどう思うのかが重要なことであり、形式的、ビジネス的な宗教儀式には全く興味がありません。
単なる石で出来た墓やその中の灰、仏壇の中の小さな木の札を拝んでも何の意味もありません。
信仰心を確認するための自己満足の行為にしかすぎません。
とは言え、私もこの時期は感傷的な気分になることも多く、久々に墓参りをしました。

地域では顔役のような存在で、清濁併せ吞む器の男でしたが、その最期はあまりにもあっけないものでした。
大量の吐血による窒息死
何故、吐血したのかは今でも分かりません。
若い頃、陸上と柔道では負けたことがなく、武勇伝も多々ある男でしたが、三十代前半には既に結核、心臓疾患に侵されていました。
そして、それらの痛みを抑えるためであろう毎晩の大量の飲酒
病気や飲酒が命を縮めていったのでしょう。

大量の血を吐いた父親、命の大切さを思い、墓参り後、162回目の成分献血をしました。
私は今のところ健康体ですが、いつ病気になるかもしれません。
老いさらばえて長生きするつもりは毛頭ありませんが、娘が就職するまでのあと6、7年はどうにか生き永らえたいものです。

今日一日、このように父親のことを思い出し、自身の健康に感謝しながら、私なりの供養が終わろうとしています。
nice!(10)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 10

コメント 2

いっぷく

親思いのお気持ちはですばらしいですね。
私の父も46で亡くなりましたが、正直今も「感謝」だの「親孝行」だのといった綺麗事だけではくくれない複雑な思いがあります。
by いっぷく (2019-01-20 02:31) 

nash-bridges

いっぷく様

コメント、ありがとうございます。
人間、良い面があれば、悪い面もあります。
父親という立場で比較したりしますが、超えることができない部分のほうが多いので、せめて子供の成長を見届けるのが自分の義務だと思ったりしています。
by nash-bridges (2019-01-20 06:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。