裏ブログ 033 「残酷な夢」

裏ブログ 033 「残酷な夢」

「夢」は過去の出来事に起因するものだったり、心の中に潜む願望の現れだったりします。
滅多に夢を見ることはなく、夢を見たとしても、知らない町や巨大な建物の中を当てもなく彷徨うような奇妙な夢であることが多いのですが、一昨日見た夢は一生記憶に残るかもしれません。

人、また人で溢れかえった雑踏の通りを歩いていると、かすかに私の名を呼ぶ声が聞こえました。
声がしたほうを振り向くと、若い頃に好きでたまらなかった女性が私に向かって手を差し伸ばしていました。
私はその手を掴むべきかどうか悩みましたが、結局、その手を掴むことができず、そうこうしているうちに多くの人が二人の間に入り込み、彼女の姿を見失ってしまったところで目が覚めました。

二十代の頃、妙なプライドが邪魔をして、彼女に交際を申し出ることができなかった苦い思い出。
あれほど好きでたまらなかったのに・・・
言い出しきれず、思い悩んでいるうちに現在の妻と出会い、数年後に結婚
彼女もその後結婚し、幸せに暮らしています。

心の中では今でも当時のことを後悔しているのか？
何故今頃こんな残酷な夢を見るのか？
ほんの１分にも満たない短い夢
当分、忘れられそうにありません。