普通二輪免許の再取得 [バイク]
「普通二輪免許の再取得」
昨年夏、普通車免許の再取得で自動車学校に通っていた頃、二輪車の教習風景を眺めるにつれ、普通二輪免許も再取得したくなりました。
昨年末、家族に相談しましたが、家族は猛反対。
費用面のこと、バイクの死亡事故に関するニュースが多かったこと、年齢的(56歳)なこと等が反対の理由です。
確かに尤もなのだが、取消された免許を全て回復することが、不幸な事故との訣別、これからの新しいスタート、人生の転機、と位置付け、いつしか自分自身の新しい目標になっていました。
年齢的、健康的にも教習に耐えられる限界が近づいていることは間違いなく、とうとう我慢できなくなり、家族には内緒で今年1月末に自動車学校に入校しました。
約40年振りの普通二輪(当時は中型二輪)教習です。
驚いたことは、当時は女性の教習生などいませんでしたが、今や教習生の3割から4割は女性です。
時代も変わりました。
プロテクターを装着しての教習、シュミレーターでの教習等、当時とは多少違いがありますが、教習の基本的な部分は変わりません。
教習の最初と最後に、車庫と発着場の十数メートルの距離をバイクを押して移動させるのですが、間質性肺炎という持病があるため、身体に負荷が掛かって呼吸が乱れてしまい、息切れ、ひどい時には呼吸困難に近い状態になってしまいます。
毎回、息切れが治る数分間をひたすら我慢しながら教習を受けていました。
何度、断念しようと思ったことか。
最後にバイクに乗ってから15年ほど経っていますが、バイクの運転自体は普通に出来ます。
ただ、一時停止後の左折、クランクやS字を左折で出る際にどうしても膨らんでしまいます。
目線が下がっていたり、ニーグリップが足りないのが主な原因で、これらの矯正に少し時間が掛かりました。
そして、一番厄介だったのが狭路台、通称「一本橋」です。
17歳の頃は失敗することなどなかったのですが、56歳になって体幹が悪くなっているのか、最初の2時間くらいは全く出来ませんでした。
脱輪の理由をインターネットで調べて全て洗い出し、それらを全て潰していきます。
(前輪ばかり気にしていた目線を先に向ける、肩と肘の力を抜いて最小限の腕の動きでハンドル修正する等)
100%とまではいきませんが、成功率を8割程度まで上げることができました。
規定の教習は技能17時間、学科1時間ですが、最終的に技能教習が2時間オーバーしてしまいました。
第一段階で、2時間連続教習にした日に相性の悪い指導員に2時間連続で当たってしまいました。
注意ばかりで指導は一切なく、次の課題に進むこともできず、その2時間は無駄になってしまいました。
2時間分のサービスチケットがあったので、オーバーした2時間分の手出しはなかったのですが、それ以降、1日に付き1時間の予約しか入れないことにしました。
みきわめも難なく終わり、いよいよ卒業検定の日を迎えました。
順調にコースを進み、最後の一本橋を残すのみです。
狭路台にスムーズに乗り上げ、ハンドル修正の必要もなくバイクは真っ直ぐ進んでいきます。
しかし、2/3を過ぎたあたりで少しずつ車体が左に流れていきます。
修正も間に合わず、一気にアクセルを開けて通過しようとしましたが、出口手前で脱輪してしまいました。
即、検定中止です。
最後の最後で悪癖が出てしまいました。
次の卒業検定までに1時間の補習を受け、2回目のチャレンジです。
検定のコースは2種類あり、今回の検定も前回と同じコースです。
順調にコースを進んでいき、いよいよ最後の一本橋です。
成功率は約8割、大丈夫か?
大丈夫でした。
検定も無事に合格し、卒論証明書を受け取り、数日後に免許センターで免許の併記手続きを済ませました。
これで、取消された免許が全て回復しました。
卒業検定を1回余計に受けたので、補習1時間と合わせて約1万円の追加費用が掛かってしまいましたが、年齢的なことを考えるとむしろその程度で済んだのは良かったことなのかもしれません。
1月末に入校し、卒業は3月上旬で、1ヶ月少々掛かってしまいました。
予定では3週間以内で卒業するつもりでしたが、予約が多かったり、雨の日が多かったりして、2、3日乗らない日が何度かあったので仕方がありません。
むしろ、他の教習生に比べて卒業は早い方でした。
無事に普通二輪免許を取得しましたが、このままでは終わりません。
教習で習ったことが身に付いているうちに、自動車学校のコースを覚えているうちに、大型二輪免許にチャレンジすることにしました。
大型二輪教習については次回のブログにて。
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